[色者(しきしゃ)のぼやき] 第31回

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第59回 全日本合唱コンクール全国大会 in 熊本

日時:2006年11月26日(日)      
場所:熊本県立劇場コンサートホール

<前夜>
今年の全国大会は自分にとって、非常に強行日程となった。 23日の木曜日が祭日であったせいで、25日の土曜日を休むことができない。 よって土曜日の夕方までめいっぱい仕事した後に、午後7時発の徳島発の飛行機で福岡へ、そこから博多へ出てJR特急「リレーつばめ」で熊本入り・・・到着は午後10時30分だった。 ホントはここでおとなしくしていればいいのだが、早速九州のとある団体MODOKIの指揮者Y本氏ににTEL・・・「今から来い!」の嬉しい呼び出しに即反応!響マネージャーS子さんとホテルロビーでウロウロしていたリークラ指揮者M上くんを連れて、MODOKIさん恒例「前夜祭」に合流・・・日付が変わるまでワインと馬刺を楽しむ♪ いつも思うのだが、この団体はコンクールを心から楽しみに来ている。 本番前から他の団体とこれだけ積極的に交流する団体を、僕は去年まで知らなかった。本番への意気込みや会場の音響などの情報などいろんな話しが逆に自分の緊張をほぐしてくれたように思う。短時間ではあるが心地よく眠ることができた。

<当日練習>
ホテルから練習会場の熊本国際交流センターに移動、午前9時から練習開始。 当日の練習はいつもどこかでツマヅキがあるが、今年は課題曲の出だしのテナーの音が全く揃わず、それに1時間近く時間を費やす。響は日頃は夜中心で午前中に練習することはなく、さらに前日に練習がなかったせいで、声が出来上がらないのにとても焦りを感じた・・・予想されたことではあったが。 練習途中で四国の同志である“ぜんぱく氏”が練習見学(アドバイス♪)に来てくれた。いろいろアドバイスを受けた後「時間が経つごとによくなってきたけど、やはりもっと本番までに時間がほしかったなあ」とポツリ・・・その通り!反省しきり。

<本番>
タクシーに分乗して会場の熊本県立劇場コンサートホールへ。どこか落ち着いた雰囲気の少し古風なイメージ漂ういいホールである。今回の全国大会はやたらリハーサルの時間が長い。第1リハ、第2リハと合計で40分ぐらいあったか? とくに第2リハは反響板をはずした中ホール・・・全く響かない大空間に放り出されたみたいで、変に緊張感がブリかえす。狭い通路での待機はちょっと予想外・・・ 舞台袖待機なしでいきなりステージ入りしたトップテナーは驚いた様子。 でも毎度のことながらステージに立つととくに緊張感はなくなり「やっちゃるぞぉ〜♪」という気持ちになった。

課題曲・・・トップテナーの出だしはまあまあ。フレーズの最初はいいとしても歌っていくうちにピッチがさがってくるのがわかる。ポリフォニーなのでずっと歌いっぱなしではないので、ある程度修正はできるのだが。 あわてずに演奏しよう!という歌い方はできたが音楽に推進力がなかった感は否めない。

自由曲・・・「Papillon」は北欧ロマン派の雰囲気を演出するのに、表情記号を忠実に守ることに重きをおいた。 やはり団員によって持っているイメージが異なるせいか演奏にまとまりが欠けるような気がした。 「Salve Regina」はやはり難曲ゆえに歌い込みが足りなかった。 和音感覚に神経を集中するあまりにスケールの乏しい演奏になったかんじ。 でも指揮者というポジションからみんなの一生懸命歌っている姿をみた時、「あ〜、こいつらが気持ちよくこの場で歌ってくれたらそれでいいかな」と少なからずそういう気持ちになった。 コンクールはそれではいけないのかも知れないが、アマチュアとしてはそういうことも大事かなと。 気持ちよく歌わせてあげて、なおかつレベルの高い演奏を引き出せるのが、いい指揮者ということになるわけ。自分の勉強不足が身にしみる。

<審査結果・感想>
わずかな期待もあったが・・・やはり結果は「銅賞」であった。最近のBグループの自由曲は「難しい曲」というよりも「凄まじい曲」が選ばれているように思う。そしてやはりその団または曲の「メッセージ性」・・・何がいいたいのか? 何を表現したいのか?それがハッキリをわかる団体がやはり上位に来ているように思う。 ハーモニー感覚や発音、きちんと暗譜ができているかどうか?などというレベルでは到底このクラスの合唱団とは太刀打ちできないことを痛感した。 いろんな練習方法をとりいれて、とにかくやってみよう!と気持ちをあらたにまた次の舞台に臨みたい。

<打ち上げ>
今年はMODOKIさんの温かいお誘いで、合同の打ち上げとなった。いつも内弁慶で人見知りしそうなヤツが多い響のメンバーだが、非常にうち解けていろんなところで会話がはずんでいたことをとてもうれしく思った。 MODOKIさんは見事に「金賞」獲得!。。。やはり前夜祭〜練習〜本番〜打ち上げと、いっさい手を抜くことなく全力で取り組んでいる姿は本当に見習う点が多い。 計り知れない元気と勇気をもらったような気がした。 MODOKIのメンバーには本当に感謝しつくせない。思い出に残る1コマだった。 元気もらって勢いで2次会へ!ここではBグループの出場者がわんさか集まって大宴会となった。 この企画は史上初めて!・・・なんか最後のほうはわけわからなくなってしまった(酔っぱらいすぎ)。 翌早朝のJRに乗るため名残惜しみながら途中退席、若いメンバーは朝まで飲んでいた模様。。。

<余談>
この2次会の席で意外なことを耳にした。とあるAグループの団体から「響さん!もうおたくは全国の常連なんだから、いつまでも銅賞ばかりとっていたらダメだよ!おたくの持ってるチカラはそんなもんじゃないはず!・・・次はもっとがんばって♪」というものだった。 響が常連?そんなことを他の団体から言われるとは思ってもみなかった。そう、もう今回で全国大会は4回目の出場になる。これでいいとは思っていないが、それほど目立っているわけでもないからマイペースでいいよなぁ〜という気持ちはあった。 でも全国の人間が響のことをそんなに見ているとは予想外だった。。。やはり全国大会に出る以上はもっともっと鍛錬して、競い合うレベルにいないといけないということか。。。四国代表としての責任はやはり重いものを感じる。 でもやはり慌てる必要なないと考える。指揮者だって急に指導は上手くならない。 いろんな勉強をもっとして、響といっしょに身の丈にあったスピードで頑張っていきたい。

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−2007年2月2日更新−
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