[色者(しきしゃ)のぼやき] 第28回

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第47回徳島県合唱祭

日時:2006年6月25日(日)
場所:徳島市文化センター

今年の梅雨は“しとしと”なんていう情緒のあるかんじではなく、大雨かつ強風といった荒れ模様の天候が多い。 今日もそんな落ち着かない天候のなか恒例の合唱祭が行われた。

ここ数年「響」の出し物はコンクールを意識して課題曲を並べるパターンだったが、 やはり観客の立場からすると“そればかり”というのはおもしろくないであろう・・・ 今年はそういう視点に立ちかえり、課題曲・民謡・ポピュラーという様々なジャンルの曲をとりあげてみた。 今年は転勤・就職などいろんな転機が多くの団員にかさなり、練習に来ることができるメンバーがかなり減少した。 それでも出られるメンバーだけでも頑張ろう!と、20人をきってもそれなりの演奏ができたような気がする。

☆たいしめ(鯛締)(三木稔 作曲)
今回は熟年の域に達しつつあるA野氏のSolo・・・一見(一聞?)かたそうで実は柔らかい声質に、 あとのパートもスムーズに出て行けるかんじが色者にもわかった。 今回ベースとセカンドのかけあいをいつもとちがうパターンにしてみたがまだ慣れていないのか、 すこしズレたのが惜しかった。宝塚へ向けての課題!

☆Ave Maria(Joan Szymko 作曲)
今年の課題曲(M2)。音が優しいのに比べて和音が変化に富み、曲も非常にゆったりと流れて、歌い手泣かせの曲である。 こういう曲がブレス音が聞こえずに最後まで歌いきれるような合唱団になれればいいのだが。。。

☆「時代」(中島みゆき 作詞/作曲、松下耕 編曲)
こういう曲を、いかにポップス(作曲者のジャンルからいえば「フォーク」なのかもしれないが)らしく歌えるかいつも考えている。 絶対にいわゆる“合唱っぽく”歌うことを避けなければならない。 やはり歌詞の意味と歌う表情が合っている!というのが第一条件。 あとは伴奏パートが軽く支えてあげる程度の歌い方ができれば、聴き手は心地よくきけるはずなんだけど・・・ まあ色者からすれば、違和感はなかったように思う。

 

最後の合同ステージは「モーツァルト生誕250年記念ステージ」ということで、 「Regina coeli」「Lacrymosa」「Ave verum corpus」を演奏。 毎度のことだが“女性上位”の徳島県では、男声はいつもスミへ虐げられてるのだが、 今回はド真ん中にオーダー・・・ 吉森先生の指揮と大井先生のピアノが間近で見られる好位置であった。 もちろん無理して?「暗譜」で臨んだ! ミスもあったかも知れないが、あの大人数だと一人がミスってもさほど影響を与えない。 それよりも常時前を向いて歌えることのほうがいい声が出せるとふんでのことであった。

やはりその甲斐があって、歌いながらも感動のステージであった。 指揮者の吉森先生も満足そうな様子で、苦しいながらも何度も練習に出てよかったと思った。 徳島でもモーツァルトの生誕記念をきちんと祝えたのではないか。 かなりの人数が出演したが、よくハーモニーとしてまとまっていたように感じた。 さて来年の合同曲はどうなるのか?期待がふくらむ。


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−2006年8月5日更新−
© 2006 徳島男声合唱団「響」