[色者(しきしゃ)のぼやき] 第25回

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「春よ来い♪コーラスジョイントコンサート」【本番〜打ち上げ】編

日時:2006年2月5日(日)
場所:愛媛県県民文化会館サブホール

【最終リハ】〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前9時にホール集合。みんな眠そうだが、気合いは十分! 松下先生も朝イチの便で無事松山に到着された。 とりあえず役者がそろって実行委員としてはひと安心。本番の進行通りにリハをすすめる。 松下先生はこの時点ではほとんど厳しいことを言われない。 本番に向けてメンバーの気持ちを盛り上げることに神経を注いでいるようだ。 ただいい演奏をすることにはどん欲で、直前に混声合唱のオーダーを全く変えたりされた。 それによりずっといい音がなるようになったかんじがする。 さすがにプロはその辺のノウハウをちゃんと心得ていると感心した。 それにしても松下先生まで“着ぐるみ”状態に追い込んでしまう、 歌姫の仕掛け人あさむら嬢は本当に素晴らしいエンターテイメントぶりを発揮していた。 コンクールでの音楽作りはビシッと、演奏会での演出もバッチリ・・・ これだけ有能な指揮者は日本国中探してもそうはいまい。腹ごしらえをしていざ本番へ!

【演奏本番】〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「いきなり各団の単独から始めるのはおもしろくない」ということで、まずはオ ープニングは松下先生、大澤先生、各団の紹介を兼ねて全員でステージ登場。 これが個人の緊張感を和らげ、適度な発声練習となって非常によかったと思う。 「さぁ〜、これから始まるんだ!」という期待感がわき上がってきた。

1ステの「歌姫」さんは、オール松下作品。この演奏会に対する意気込みが感じられる。 歌あり、踊りあり、ゴキブリあり?でさながら七変化のステージング。 こういう時いつも思うのだが、歌か踊りどちらかに気をとられて中途半端になりがちなのだが、 どちらもバッチリ決まっていたのがさすがにこの団体らしい。 ふたりの男性も気後れせずに?ハッスルしていた。思わずモニターごしに応援してしまった!

2ステはいよいよ「響」のステージ。 とりあげたのは最近あたらしく出版された「リーダーシャッツ(男声合唱版)」からアカペラの5曲。 「こいのぼり」は行進と小道具の使用が鬼門であったが、なんとか決まって会場の笑い?を誘った。 続く「雪の降る街を」を悲壮感たっぷりに歌い上げ、 「少年時代」にはふたりの井上陽水による掛け合いで(結構古いネタ?)で再度爆笑の世界へ。 終わり2曲の「夢みたものは」「ふるさと」は無難にまとめたつもりだが、 イマイチ音色に力強さがなかったことが悔やまれる。。。 あとから聞いた会場からの意見では「パフォーマンスがあった曲のほうが、声がよく出ていたようだ」とのこと。 これは響の舞台に今後影響を与えそうな意見として非常に重要である。 コンクールもパフォーマンス付きでいくか???

3ステの「高知ファミリー」さんは、オーソドックスな混声合唱曲をしっかり聴かせるステージ。 会場がすこし落ち着きを取り戻したような気がした(響がまぜくりかえしたのがよくわかった)。 「シェナンドー」「ジェリコの戦い」はあまりに有名な歌だが、 個人的には「絵のなかに」と「俵積み唄」がよかった。 「四万十川」はまさに十八番、「俵積み唄」は他の団体をふくめてコンクールで何度もきいたことがある。 さすがにファミリーさんは歌い込んでいて曲を自分のものにしていると感じた。 東北民謡とよさこい高知の異文化交流はバッチリだったと言えよう。

4ステの「女声合同合唱」は、オルバンのミサは「グロリア」と「アニュスデイ」で全く曲想のちがう2曲。 舞台袖に待機していたので平常心では聴けなかったのが残念。

5ステはいよいよ「男声合同合唱」・・・ いつの間にかこのステージに対する思い入れは非常に強くなっていて、 ともすればこのステージの出来不出来は自分の責任になるのではないかと思うぐらいに気持ちが高ぶっていたのである。 「稗搗節」は松下先生の顔と指揮をみていれば自然にフレーズがつながっていく。 心地よい世界へ先生が導いてくれたという印象だ。 自分のSoloのところはひっくりかえらないようにするのに注意するのに精一杯。 最後の「なみだぁ〜よ♪」からは本当に涙が出そうになるぐらいしっとりとしたハーモニーに落ち着いた。 「八木節」は前半思ったよりテンポアップしなかったので、結構歌いやすかった。 mfとmpのちがいをハッキリ出すことに注意を払う。 歌詞の引き継ぎがもっとスムーズにできればよかったかな。 エンディングは思った以上にアチェルがかかり(というより最初から最速!)・・・ 指揮者もビックリの表情だったのが今でも思い出されて。。。楽しかったぁ〜! <<今後語り継いでいこうと思う>>

6ステの「混声合唱⇒刻の彼方へ」は、まさにこの演奏会のメインイベント! 福井で初演されて以来まだどこでも演奏されておらず、 松下先生自身もこの曲を自分で指揮するのは初めてということで、 本当にいろんな思いを詰め込んでみんながんばってきた。 この曲は最初、楽譜から入って音取りをしていた時は「なんて難しい曲なんだ!」 となかばあきらめ状態だったが、歌い込んでいくうちに自然にドンドン頭の中に曲が自然と入ってくるのがわかった。 「人間の頭にやさしい歌」・・・松下先生の曲ってそういうところが特徴なのかも知れない。 「刻の彼方へ」を歌っている時も、常に幸せをいっぱいに感じられる。 終曲に差しかかった時は「もう終わりなのか」ととても寂しい気持ちにさせられた。 でも精一杯歌うことができて本当に満足だった。

アンコールの「ジュピター」は、Nコンでも披露された曲。歌詞の内容にやはり心を動かされる。 なんとなくその歌詞の内容が、この演奏会とリンクしているような気持ちになって・・・ 歌うことの喜び、歌がつないでくれる友情そして愛情、これからも頑張って歌っていこう! と思いながらこの演奏会を終われたことは、何か偶然ではなかったような・・・ そんな気持ちにさせられた。

【打ち上げ】〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今回わたくしは、「前夜祭」&「打ち上げ」と司会進行の大役をまかされた。 しかし歌姫さんのはじめたくさんの方がサポートしてくれて、 当人はほとんど何もすることなくお酒を堪能することができた。 打ち上げはメンバーだけでなく聴きに来てくれた合唱仲間も参加してもらって本当に楽しいひとときであった。 それにしても松下先生はなんて気さくなんだろう!自分から音頭とって「いざたて」を肩組んで歌いまくる姿は、 もはや“ひとりの合唱人”そのままである。 こういう先生がこれからの合唱界を牽引して行ってもらえることに、いっしょに歌っていて、 とてもよろこびを感じた。 ちなみに松下先生のこれからの構想としては「四国といえば、4つ! だから次回はもう1団体増やしてもっと楽しくやろう!」ということらしい。 “ホントに先生は、また四国に来たいと思ってくれてるの?”・・・ そんなさめた視線で見ていた自分は罪深い人間かもしれない。 正直自分は今回いっぱいいっぱいの準備をしてきた。 とても次のことを考える余裕はない。 でも時間がたてばまたいっしょにコンサートを持ちたいとたぶん思うのであろう。 ただいまエンプティ状態の色者ではあるが、早くフル充電完了! になってみんなと合唱を共にできればいいなぁ〜と思っている。

「打ち上げ」は1次会、2次会とすすみ、あした朝から仕事の色者を含む3人は午後10時前に松山を後にした。 おなじく仕事があった断腸様ご一行は、泥酔状態の学生たちにダダをこねられ3次会も参加・・・ 午前1時に松山を出て、午前3時半に徳島到着!無事でなによりだった。 今回行けなかったメンバーのぶんもしっかり歌ってきたつもり・・・ 大きなトラブルもなく松山遠征を終了できたことで役員は一安心。ゆっくり身体を休めたい。


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−2006年3月4日更新−
© 2006 徳島男声合唱団「響」