[色者(しきしゃ)のぼやき] 第19回

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「第2回 全四国男声合唱フェスティバル in 高知」

日時:2005年1月29日(土)
場所:高知市文化プラザかるぽーと大ホール

この時期は路面凍結が多く、高速道路が通行止めになりはしないかと心配されたが、 穏やかなお天気でなんとか無事全員高知到着!息つく暇もなく、 リハーサル室での発声練習〜舞台リハと予定をこなしていく。 眠そうな人間もいれば、長時間ドライブで腰の痛そうな人間もいる・・・ いずれにしても声の出は“イマニ”。 まあ、本番に備えてちゃんと調整してくれることを信じて、リラックスに心がける。

「響」出番は後半なので、前半のターキーズクラブ、えひめグリークラブをホールで聴くことができた。 ターキーズクラブは川崎先生をむかえてレベルアップが著しい。 声がまとまってきたのが何よりである。 これから邦人作品だけでなくいろんなジャンルの歌にも挑戦してほしい。 ひめグリは何と言っても若くて勢いがある。 いわゆる“怖い者知らず”の演奏で聴く者をひきつけていた。やはりニグロは気持ちが大事!・・・ 荒削りだがいい雰囲気を醸し出していた。

さて「響」本番・・・今年の出し物は「五つのラメント」である。1999年(天のベンチ、Volga)、 2000年(十字架、オーボエの雲)とコンクールの自由曲として取り組んだ思い出深い組曲。 もう一度あの時の爽やかな(?)気持ちにもどって演奏しよう! という意味合いもあった(当時の団員は半分ぐらいになってるんだけどね)。 時間の都合上「十字架」がカットされたのは残念(というかホッとする?というか)。 とにかく落ち着いて演奏開始・・・ 「さよなら一万年」「天のベンチ」はとにかく広い空間を意識ながら、 「オーボエの雲」は絶対走らないように他のパートをよくきいて、 以上の点に注意を払いながらなんとか納得のいく演奏ができたと思う。問題は「Volga」! いろんな技術的要素が要求されるこの曲は、やはり練習を積み重ねないと歌いきることができない。 一番まずかったのはここぞ!という終結のハーモニーがバシッときまらなかったこと。 「あ〜、ダメだな〜。」と思いつつ、音をのばしていると・・・ 団長から「早くきってくれ!」というアイコンタクト。 みんなもわかっていたらしい。あらためて曲に対する姿勢を改めさせられた貴重な体験であった。 演奏終わるとそでで、合同指揮の吉村信良先生がタバコをおいしそうに吸いながら「よかったよ!」と声をかけてくれた・・・ う〜ん、まだまだ先生を唸らせる演奏にはほど遠いということ。とにかくこの借りは合同演奏で!



合同演奏は前回に引き続き「富士山」。2年前の前回は感動のあまりに身体が震え、 涙が止まらずにまいってしまったが、今年は落ち着いて本当に心のそこから気持ちよく歌えた。 ホールの響きも手伝って、あれだけの迫力で合唱がこだましたのはこのホールでは初めてじゃないかな? 並び方もビシッときまり、ビジュアル的にもよかったと思う。 アンコールは「斉太郎節」「遙かな友に」。M地氏のsoloがとてものびやかでよかった! いつもながらあっという間の演奏会・・・ 歌い終えた充実感ともう終わったのかという空虚感が交錯する。

しかし、そんな少しおセンチになって気持ちを一掃してくれるのが「打ち上げ」! とにかく凄まじい。「かんぱぁ〜い」といってまもなくいろんな歌がはじまる。 各団の指揮者が交代に前に立ち、男声合唱レパートリーを全員で熱唱!ボクの時は「見上げてごらん夜の星を」・・・ みんないい顔で歌っている。この一瞬をのがしてなるものか! と、左手で指揮をしながら右手でデジカメのシャッターを押す (こんな器用なこともできるようになったか!)。 酔っぱらいのメンバーの前では怒られることもなく、いい写真がとれて大満足!(写真参照)。 また2年後の西条での演奏会が今から本当に待ち遠しい。



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−2005年10月20日更新−
© 2005 徳島男声合唱団「響」