[色者(しきしゃ)のぼやき] 第17回

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「第2回「響」定期演奏会 」

日時:2004年4月29日(木・祝)
場所:徳島県郷土文化会館



<9:00集合〜リハーサル>
4月29日(木・祝日)、徳島は前日までの不安定な天気とうってかわって、 初夏を思わせるような晴天となった。集まってくるメンバーの表情を見ていると、 適度の緊張感を保っている者、朝のリハに賭けている切羽詰まった者、 なぜか清々しさ漂う者・・・千差万別であった。 リハーサルは各ステージ25分ほど・・・長いのか短いのか? それでも5ステージあるので、休憩をとりながらでもたっぷり2時間半はあったわけで、 結局練習しすぎて本番声が出ない!という不安はつきまとうのであった。 しかし思っていたとおり練習時間はあっという間に終わり! みんな少しは自信もってくれたかなぁ〜♪などと願いに近い気持ちになる。 演奏に関する不安は今からどうしようもないので、 とりあえず3ステの演出と照明切り替えのタイミング、緞帳の上げ下げなど、 進行に関する確認を再度チェックした。 リハーサル中にドンドン運び込まれてくる“生花スタンド”が、 嫌が上にも演奏会本番気運を盛り上げる(>_<)!


<12:30昼食>
注文していたお弁当をみんなでとる。 自分だけリハで歌っていないせいか?それもあるだろうが、 やはりここへ来てプレッシャーがおそってきたのであろうか! 食事が喉を通ってくれない。。。毎年開催していれば慣れてくるのであろうが、 やはり3年も間隔ができるといろんなことが気にかかる。 本当にお客さんは入ってくれるのか? ハプニングはあって当然だが、一体どんなことがおこるのか? などなど・・・今更気にしてもしょうがないことばかり。 食後はみんな楽譜に再度目を通している。 ここへ来ても諦めない姿勢が、わたしの心を打つ! そう言う自分は、最後の3ステ“ネタあわせ”に余念がない♪


<13:50 舞台上待機> 緞帳が下りている状態で袖から会場をみると、満席の状態にすこしホッとする。 なぜかここへ来てみんなの表情が柔らかいのに気がつく。 吉村先生の「まず自分たちが楽しもう! それが観客に伝わる」という言葉を思い出す・・・そのとおりかも知れない(^^;)

<14:00 第1ステージ「富士山」>
この場に聴きにきてくれた徳島県人は、ほとんどこの組曲を聴いたことがないはず。 それは男声合唱団がこれまで存在していなかった徳島では至極当然のこと (他県では考えられないことだろうが・・・)。 逆に言えばこの組曲を大人数で歌った時の迫力や凄まじさを知らないだけに、 こちらとしては先入観をもたずに聴いてくれるほうが助かったかも知れない。 よってたとえ30人ぐらいの人数でもみんなで揃える意識をもって無理せず演奏しよう! というポリシーで歌うことにより、 これまでの「富士山」とは少しちがった曲作りになった事は否めない。 反応はマチマチだったが「少人数の富士山もいいもんだね。とても新鮮だったよ。」 と言ってくれた人もいて、お世辞でもうれしかった(^^)。。。 でもやはり終曲は繊細さに欠けちゃったかな(>_<)。それも少し声かれぎみのヤツね(*_*)

<14:20 第2ステージ「無伴奏宗教曲」>
今の「響」にとって、最も自分たちのカラーから遠いところに位置するジャンルであることは自他ともに認めるところである。 しかし数年前よりコンクールに出るようになってから、 こういう曲と自然と向き合えるようになってきた(というか、向き会わざるを得なくなった?)。 まだまだ会得するに至っていないが、自分は国や時代をこえたこのような宗教音楽が大好きだ。 本当は“楽譜なしで”“魂で”歌ってほしかったのだが、 まあこれからの課題として、今回はヨシとしますか。。。甘い!? ちなみに某県合唱連盟理事長のY森先生は、このステージず〜っとお眠りだったとのこと! 邪魔しないでよかったぁ〜。

<14:40 第3ステージ「楽しい発声ドリル」>
これはマイクを握った瞬間から気合いが入っていた! 以前指揮をしていた女声合唱団の演奏会でも曲解説をステージ上でして、 緊張のあまり何を言ったのかもおぼえていないという恥ずかしい経験をしたことがある。 今回はそういう慣れない話題はいっさい排除し、自分の専門分野で勝負しよう! という意図でのぞんだのであった。 結構あがらずにしゃべれたとおもったが「いつもの先生の声じゃなかったね」 「うわずってた!」と言われ少々ショック<(_ _)>。 でもネタあわせで登場したS伯氏、N村君、S我部氏、E川氏、F断腸・・・ ショボい演出にもかかわらず、よく盛り上げてくれてホントに助かった。 こういうステージは必須だとは思うが、今度はだれかにネタ考えてもらいたい(^^;)。

<15:20 第4ステージ「ノスタルジア」>
やはり演奏会に行って、自分の昔からよく知ってる曲を聴くときほどリラックスする時間はない。 この「ノスタルジア」は混声版、女声版もある。 男声版らしく軽やかにかつ勇ましく歌いたかったのだが、少々力みすぎた感あり! 「曲ごとにもっと表情を変えないとおもしろくない」という意見が多かったのは、 ごもっともである。 加古川コンサート以降にプログラムに組み込んだ“村の鍛冶屋”はよく間に合った! ってかんじ(-_-;) でもご年配の方に「“ふるさと”を聴いてむかしを思い出し、涙が出てきた」と言われ、 こちらのほうが感動してしまった・・・あのむずかしい編曲で涙が出るなんてぇ〜!すごい感性♪

<15:40 第5ステージ「日本の民謡(第3集)」>
この組曲はコンクール自由曲として演奏。 最も歌い込んでいるはずだが、逆に言えば自分たちの歌い方のクセが抜けきらない。。。 これは指揮者の責任! 委嘱団体の東海メールの方の意見は「もっと民謡というジャンルを意識すべき」ということ。 コンクールの審査評でも「あんなにきれいな声で民謡を歌っていいのか?」なんて言われたばかり。 初めて徳島で2曲とも演奏し、このステージが一番勢いがあったと喜んではもらえたみたいだが、 反省すべき部分は多い。これからの「響」にとってひとつの転機になる曲であった。

<15:50 アンコール>
拍手があろうとなかろうと、用意していた「見上げてごらん夜の星を」「斎太郎節」「遙かな友に」の3曲。 「斎太郎節」のソロをはじめてつとめたM木氏、声枯れてなくてよかったよかった! 指揮しながら“ここまでの練習は長かったけど、本番の時間は短いなぁ〜”としみじみ思った(=_=)

<16:00 終演>
ロビーで2曲カマした後、いろんな人とお話しして送り出すことができた。 コンサート終えて一番うれしいひとときである。 選挙でもないのに、握手にチカラがこもる! やはりコンサートは演奏者、スタッフ、そして観客のみんなで作り上げるものであることを実感した。。。 関係者全員に感謝したいm(_ _)m

<16:30 「打ち上げ」開始〜ホテルサンシャインANEX〜>
「全四国男声」の仲間たちを中心に、 たくさんの人たちに参加してもらって華やかな打ち上げとなった。 はるばる名古屋からおこしになったJAMCA事務局長の川瀬氏を皮切りに多数のあたたかいメッセージをいただき、 アルコールも入ってみんな“舌好調”! 来られたコンダクターを代表して、鬼無氏と畑氏にそれぞれ「The Lord…」 「富士山U」を指揮してもらって、しっとりと“全員合唱”・・・ 自分にとっては至福のひととき♪であった。

<ボヤキのまとめ>
「響」の通常の活動が、合唱祭〜コンクール〜アンコンと、 少数曲をいかに時間をかけてステージにあげるか! というコンセプトに基づいて行われてきたことを、すこし反省している。 やはり毎年きちんと定期演奏会をこなしているところはスゴイ!と、 練習をしている時から感じていた。穴吹小学校演奏会で鍛えているつもりではいたのだが、 やはり演奏会として20曲前後の曲数を歌いこなすパワー、 さらにマネージメントを含めた労力という点ではまだまだ「響」は身についていないことが多いような気がする。 毎年というのはいきなりは無理かもしれないが、 今後はなんとか演奏会開催ということも視野に入れながらの活動も考えていかなくてはいけないだろうと感じた。。。 とはいえ、あせる必要はないわけで自分たちのペースで辿り着けばいいことである。 団長から「徳島の文化発展に貢献したい」というセリフがあり少々驚きもあったが、 それがウソにならないようこれからも頑張っていきたい。



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−2004年5月15日更新−
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